
先日の大雪の前日のことです。
というより、私たちが留守をしていた翌日のことと
言った方が状況がわかりやすいと思います。
友ちゃんは、「家にひとりで置いていかれた」と
いう気持ちが大きくて、私の行くところ行くところ
ぴったりくっついて、「絶対に離れない」と誓っているみたいな
状況でした。
朝散歩に出る時に、
どうやら、私が、胴輪のわっかにつけている迷子札の
そのわっかにリードをつけたみたいなのです。
大きい道路に面した歩道を歩いていて、
ちょっと、友ちゃんがひっぱる形になった瞬間に
迷子札がふっとんで、友ちゃんがリードから離れて
しまいました。
一瞬、友ちゃんは、あれっという顔をして、振り返りました。
私は、猫なで声で、「友ちゃん、おいで。友ちゃん、おいで。」
っと繰り返しました。
前に一度、胴輪がすりぬけてしまった時には
友ちゃんは、はしゃいで、ダダダ、ダダダと私の
まわりを駆け巡っていて、でも、最後はそばにもどって
きました。
でも、この日は違っていました。
歩道の左側は大通りです。少し行くと右に曲がる小さい道があります。
そこも車は通っています。
友ちゃんは、その道へ曲がり、どんどん前へ行ってしまいます。
そちらが家へ帰る道です。
「家に帰る~」と思ったみたいです。
もう、呼ぶのは止めました。
ただただ、無事に家に帰って、お願い、と思いました。
友ちゃんが走る前方から、2台車がきました。
幸い正面からだったので、車が徐行してくれました。
家に先についた友ちゃんは、門の前で、
「あけて~」と鳴いていました。
心臓がきゅ~んとなって、止まってしまいそうな気がしました。
何事もなくて、本当によかった。

百合(ピンク、オレンジ)、グラジオラス、菊、カーネーション、蘭